2005年12月29日

Another Christmas 〜kinki kids〜G albumより

キンキ冬コンから帰ってから、彼らがH album以外で歌った歌が聴きたくて、
とうとうG albumに手を出してしまった。
で、それを今度は飽きもせず聴いているんだけど、この中でとっても気に入った
曲があって、それを聴いているうちに私なりに小説にしてみたくなった。
もっとも、この歌詞自体ストーリー仕立てなので、小説にしたところでそれほど
変化はないのだけど、私なりにこの歌詞を楽しみたくなった、というところかな。
曲を聴いたことのない人にも、この曲の感じが伝えられたらなという思いで
書いてみた。
ちなみに、歌詞はHアルでも絶賛した久保田洋司。・・・さすがだ〜・・・。

ま、これは全くの。自己満足ってことで。

「Another Christmas」


街はクリスマスムード一色。
大きなクリスマスツリーがあちらこちらに飾られ、美しい灯りを点している。
僕はそんなまばゆい景色の中、ベンチ代わりの小さなレンガの塀に腰掛けて、
クリスマスツリーの灯りをぼうっと見ていた。

君と初めて出会ったのは、今年の1月のこと。
同僚に誘われた何気ないパーティーで、君に出会ったんだ。

屈託なく笑う君が可愛くて、思い切って話しかけたんだっけ。
それから2人でいろんな話をしていくうち、僕にとってはとても大切な人に
なってしまっていたんだ。

やっとの思いで気持ちを打ち明けたのは、奇しくも2月14日のバレンタイン・デー。
君は「私から言うはずだったのに」と笑ったよね。
それから、僕達は始まったんだ。

徐々に暖かくなっていく日差しとともに、少しずつ雪が解けていくように、
僕らはお互いをとても大切に思った。
だから僕は、今年の春を思うと同時に君のぬくもりも思い出すんだ。

やがて穏やかな春は過ぎ、暑い夏がやってきた。
夏の暑さが当たり前のように、2人でいることがごく自然になった、そんな日々だった。

徐々に距離を感じ始めたのは、いつ頃のことだったんだろう?
ふとした瞬間に感じる寂しさ、お互いの気持ちのズレ。
あの日。
9月の空の飛行機雲がやけに遠く感じたことを、今でもよく覚えているけれど。


目の前のクリスマスツリーは、相変わらず鮮やかな光を放ち、
1人佇む僕を照らしている。
楽しいことだけを考えるはずだったんだけどな。
僕はポケットに手を入れたまま、12月の空を見上げた。

いつからか、2人でいることが辛くなってしまったのは秋も深まった頃だった。
どちらからともなく、言ったサヨナラ。
それはまるで、お互いを守るような・・・そんなサヨナラだった。


出会ったのは、1月。
君に恋した2月。
そして、忘れられない暖かな日々。

駆け抜けるように夏が過ぎ、
寂しさを感じた秋の始まり。
そして、

11月のさようなら。


恋人達にとっては短い11ケ月だったけれど、
僕らにとってはこの上なく長く、そして大切な日々だったね。
不意に、ホワイトクリスマスが流れ始める。
君も今、どこかでクリスマスソングを聴いているのかな。

サヨナラを決めた時、これでいいと心から思ったはずなのに。
どうして今もまだ、こんな風に君を思い出してしまうんだろう?


「メリー・クリスマス」

この広い空の下のどこかにいる君に。
僕らが一度も告げられなかった言葉を送ろう。


「メリー・クリスマス」

いつか君を思い出さなくなる夜が来る、その時まで。

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posted by うり at 19:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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