「告白」 湊かなえ - ぶつくさブログ

2009年06月28日

「告白」 湊かなえ

珍しく連投。
書ける時に書いておくのだ。


話題の本を友人に借りて読んだ。

「告白」湊かなえ




「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」

という、衝撃的な宣伝文句が話題となったミステリー。
第29回小説推理新人賞受賞。「本屋大賞2009」受賞作品。


何度も書いたが、私は後味が悪い小説が大好きだ。

この小説も、きっとそんな私の願いをかなえてくれるであろうと思い・・・読んでみた。ドンピシャだった。

あらすじは以下の通り。
全六章構成。
話は、幼い娘を亡くしたある中学校女性教師が退職する前に、ホームルームで生徒たちに話をするところから始まる。
そして章ごとに話し手が変わりながら、次第にこの事件?事故?の真相が明らかになっていく。


感想

読後感、悪い。
もちろん、この悪さが嬉しいわけだが。

女性作家で、この読後感の悪さは桐野夏生を思わせるものがある。
なんというか、表現がねっとりとしていてまとわりつく感じ。

しかも、登場人物はまた皆が皆、陰鬱としている。だれもが心の闇を抱え、爆弾を抱えながら生きている。
実際に、実社会でもそういうことが多いのだろうと思う。もちろん、だからと言って事件を起こしていいわけがないのだが。

この本の面白い部分は、読み進めているうちに自分の怒り、同情の対象人物が次々に変わっていくところだ。
犯人とされるA、Bに怒り、熱血教師にイライラし、母親にむかつく。
それでも、読むことがやめられない。

気がつくと朝から読み始めた小説を夕方には読み終わってしまった。

特に、最後の章の数ページは凄い。
・・・凄いと書くと、未読の方に余計なイメージを植え付けてしまうのであまり書きたくはないのだが・・・。

とにかく、すべて読み終わった後。茫然とするしかなかった。
そして、今頃この女教師はどのように過ごしているのだろう。
犯人は?この事件を知った生徒たちは?
と、非常にリアルに感じることができた小説だった。

この小説、好き嫌いが分かれるとは思う。
ミステリー好きでなければ、あまり勧められないな。


ここで立ち読みできます↓

http://www.futabasha.co.jp/introduction/2008/kokuhaku/

posted by うり at 12:35| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
後気味の悪いものって好き嫌いが分かれるけど、印象に残りますよね(^_^;)。つか「告白」というタイトルの本はジャンル関係なく多いですよね。混乱してしまうw

映画なんか後味が…というよりアンハッピーエンディングとかの方が好きな作品が多いですね。『望郷』とか『哀愁』みたいなの。あとこの頃の邦題って何か好きですね。

でも脚本やキャラの良さあっての事なんですけどね。単に後味悪いというだけ、のものは見るんじゃなかった…と思っちゃいます。
Posted by みけ at 2009年06月28日 22:05
そうそう、印象に残りますね。
その印象に残り具合が好きなのかも。

ただ単に後味が悪いのではなく、読んだ後にあれこれ考えを巡らせることができる、そんな小説が好きです。

なのに、映画はハッピーエンドが好きですが^^
Posted by うり at 2009年06月29日 08:06
映画はそうなのですか(なぜ^_^)。

想像を巡らせる事ができるのがいいですよね。このあと…と色々考える感じの。映画でもどう考えても監督の独りよがりなのでは?というようなのは観た後でガッカリするw それでも雰囲気とか台詞などが良いとまあいいかなと思えるんだけど。
Posted by みけ at 2009年07月02日 21:32
そうなんです。
映画は、ハッピーエンドがいいですね^^

みけさんがおっしゃる通り、
>どう考えても監督の独りよがりなのでは?というようなのは

これはちょっと勘弁ですね。
なので、自分で風呂敷を広げておいてそれが畳めないようなストーリーはダメです。
ご都合主義でもいいから、片をつけておいてほしい^^
Posted by うり at 2009年07月03日 17:08
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