2011年07月19日

「冬の伽藍」 小池真理子 「TENGU」   柴田哲孝

買ったまま放置していた本をようやく読み始めた。

「面白そう」と思って買っていた本なので、一旦読み始めたら止まらない。


てことで、ここで感想を少し。


「冬の伽藍」小池真理子





あらすじ 舞台は軽井沢の別荘地。夫を交通事故で亡くした悠子は、同じく妻と死別した若き医師の下で薬剤師として働き始める。
やがて2人は憎からず思うようになるが、一方で悠子は、医師の実父が露骨な誘いをかけてくるのを
断りきれないでいた。医師の妻の死に実父が関係していることを悠子が知った時、悲劇は訪れる……。 
15年間にわたる大人の男女の愛憎。(AMAZONより)




以下、感想。ネタばれあります。





まず、小池真理子らしいなあと思ったポイントが1つ。
それは、この若き医師が30代の美しい男だということ。

30代で「美しい」と呼べるような男なんて、この人の小説じゃないと出て来ないんじゃなかろうかあせあせ(飛び散る汗)
そしてまた、悠子も地味だが美しい女性。美男美女がああどうしよう私ったら、ああ僕はどうすればいいんだと苦悩にのたうちまわりながら愛し合うのが、小池真理子風^^

と、茶化しながら書いたが、私はけっしてこういう世界は嫌いではない。プラス、軽井沢の静かな
山荘、パーティー、美しくドラマティックな逢瀬、関係。

特にこの小説の面白いところは、全3章、それぞれ味わいが違うところだ。
特に3章は終章のはずなのだが、ラストまでぐいぐい引っ張って決してあきさせない。
最後の最後は、ジェットコースタームービーかと思ったくらいだあせあせ(飛び散る汗)


ラストシーンは褒めている感想を多く見たが、私は逆にがっかり。
なんだか、安っぽい3流ドラマになって終わってしまったみたい。
だからと言ってあそこまで引っ張っておいてどうすりゃいいのか。

というか、あそこまで引っ張る必要はなかった。
悠子をとっとと義彦と会わせ、最後の逢瀬の後に、それぞれにお互いの暮らしに戻っていく・・・
でよかったじゃないかと思う。

あの終わり方では、私が悠子ならもう家には帰らないかもしれないたらーっ(汗)



しかし、読みながらキャストが違和感なく浮かんできたので書いておく。


高森悠子・・・・壇れい
兵藤義彦・・・・谷原章介
兵藤英二郎・・・古谷一行




そしてお次は


「TENGU」柴田哲孝





あらすじ 26年前の捜査資料が、中央通信記者・道平慶一(みちひらけいいち)の目の前にあった。
巨大な手で握り潰された頭骨、食いちぎられた顔面など人間業(わざ)とは思えない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の物証である体毛。
当時はまだなかったDNA解析を行なうと、意外な事実が明らかになる。
犯人は、人類にはあり得ない遺伝子を持っていたのだ……。1974年秋、群馬県の寒村で起こった凄惨な連続殺人事件は、いったい何者の仕業だったのか?
 70年代の世界情勢、さらに2001年9.11米同時多発テロ事件にまで連関する壮大なミステリーが今、ルポルタージュの迫真を超える! (AMAZONより)




以下、感想です。ネタばれあり。





正直、遺伝子だのDNAだの、しまいにはスノーマンだのとUMA系な話が出てくるのは
あまり興味がないのだが・・・。

それでも、このありえない状況に謎が謎を呼び、読者側も道平と一緒に謎を追う形に
引き込まれる。

この話は、ちょっと凄惨なシーンが描かれているので、苦手な人は止めた方がいいかも。
私は耐性があるのでたらーっ(汗)平気だったが・・・。


ただ、女性として、彩恵子の存在が不思議でもあり、また惹かれた。とても興味を持った。

美しく、盲目の彼女。
自分を売ることでしか生きるすべを知らない彼女の人生はどんなものだったのか。

それでも、きっと彼女の晩年は平穏で幸せだっただろうと思う。
これは、主人公の道平では成しえないことだ。

物語自体があまりにも衝撃的だったので、しばしこのストーリーが頭から離れず困った。
でも、読んでよかった、と思える1冊だ。



キャスト

道平慶一・・・・大沢たかお
彩恵子・・・・・菊川玲
(なぜかというと、ドラマ『アスコ-マーチ』で精神病の母親役のイメージがあったため。
この刷り込みがなければ、絶対に小雪なのに・・・)

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posted by うり at 15:56 | Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「冬の伽藍」 小池真理子「TENGU」   柴田哲孝

真摯かつユーもあるご感想有難うございます。男と女の愛は基本ですね。

 さて、小生は推理小説ファン

 そして柴田ファン

 柴田よしきもおすすめです。
 最近読みました『ワーキングガール・ウォーズ』も夢なくリアルですが、ある意味でそれゆえに良かったです。『RIKO・緑子』も。

女どうしの愛(警官どうし)
やくざと刑事の男同志の愛を教えて下さったのが柴田よしきです。
 
「冬の伽藍」 小池真理子著 図書館で借りてみます。
Posted by ケイ・イシカワ at 2011年07月20日 12:56
ケイ・イシカワさん

コメントありがとうございました。

柴田よしきさん・・・
私も何冊か読んでないかな?と思い、調べましたら「RIKO」を手に取ってやめてしまった記憶がありました(^_^;)

個人的には「猫探偵」が興味があります^^

ユーモアミステリー系の作家さんなんでしょうか?
(間違ってたらすみません)

同性同士の愛・・・やくざと刑事っていうのも興味がありますね〜。
精神的なものなら理解できる気がします。

「冬の伽藍」を読んで、ケイさんがどう思われるか、楽しみです。
よかったらまた感想を聞かせてくださいね。
Posted by うり at 2011年07月21日 11:00
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