2011年07月24日

果てしなき渇き・深町秋生

もう1冊追加。


果てしなき渇き  深町秋生




このミス大賞を受賞した作品というので選択。


あらすじ 部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。
一方、三年前。級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするように
なったが…。
現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。
そして用意された驚愕の結末とは。

全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、
暗き情念の問題作。



感想   ネタばれあります。








確かに、暗いし、迫力はある。
特にハードボイルドが好きならこれはアリかも。

私的には、主人公の藤島の荒っぽさ、野生っぽさが凄すぎて、思わず笑ってしまいそうになった。


そもそも、藤島が以前起こした事件も凄すぎるし、元妻からの突然の電話での会話の1つ1つが乱暴すぎ。


「仕返しと言いたいのか?見損なうな」
「嘘をつけ。いいかげんに聞き方を変えたらどうだ?加奈子をさらったのかとな」
「少しは、恥というものも知るんだな」



家庭を顧みず、仕事に没頭していた藤島に見切りをつけ、元妻は仕事を始め、そのうち男が
出来た。
それが原因で別れているなら、藤島のこういう話し方も理解できるが、藤島の場合は、その後
この元妻の浮気相手を襲撃し、ボッコボコにしているのだふらふら


状況的にはお互い様なのに、なんでこの人はこんなに偉そうなんだ。
もっと普通に話せんのか。


しかも、

疲れて帰宅したらしたで、安定剤をワインで瓶ごと流し込んで飲むわ、事件に巻き込まれて
怪我をすれば頭から消毒液をかぶり、鎮痛剤を手のひらに盛ってほおばるように飲むわ、
部下に写真を見せるだけでも、いきなりナイフを喉につきつけるなどなど・・・。


なんで普通にできないんだ。



と思ってしまった。



やっぱり、ハードボイルドだから?

男は野性味溢れていなきゃならんのだろうか・・・。



ストーリー自体は、面白い。特に加奈子の真実が明らかになっていくくだりは、夢中になって
読んだ。
ちょっと素人には理解しにくいところが多々あるのだが・・・。
(ここまでイチ女子高生が大物と渡り歩けるものか、とかね。やっぱハードボイルドだから?)


キャストは、藤島の野生っぽさに気を取られて思いつかなかったふらふら
ただ、加奈子は成海璃子の姿がちらついてしまった。

小説ではもう少し細身な感じなんだけど、これはきっと、ドラマ『ドンキホーテ』で
成海璃子の役と加奈子のイメージが被っているからに違いない。ま、いいけどね。





ハードボイルドと言えば、何となくイメージしてしまうのが俳優の原田芳雄さん。
先日、惜しくも亡くなってしまった・・・。


原田芳雄さんと言えば、数々の出演作品があるが、私にとって思い出深いのがドラマ版「リング」。
そう、さんざん映画化され、主人公が男性から女性に変わったり、出るはずのない貞子がTVから
出てくるわやりたい放題に映像化されているものなのだが・・・。

中でも、一番原作に忠実なのがドラマ版『リング』だった。

私もこの小説は大好きだったので、小説を読みながらいつものようにキャストを思い浮かべていた。

浅川和行・・・高橋克典
高山竜司・・・原田芳雄

と思いながら読んでいたら、なんとそのままドラマ化されたという稀有な作品あせあせ(飛び散る汗)


絶対に、必見です。

リング 完全版 [VHS]






タグ:深町秋生

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posted by うり at 09:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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