2007年06月28日

「キャンディ・キャンディ」のその後




以前紹介した、キャンディ・キャンディ小説版を図書館で発見した。
この本は、キャンディがテリィの後を追って学院を去るまでの話が小説で書かれているのだが、キャンディ側だけでなくテリィ側の視点からも書かれている場面もあり、キャンディファンならたまらない構成だ。

それともう1つ、看護婦となったキャンディがポニーの家で暮らしながらこれまでの登場人物一人一人に書いた手紙を披露しているのも面白い。
中には
「誰だったっけ?」
というキャラもいるが、手紙の中に書かれているエピソードで何となく思い出せる部分もある。
そして、それは端役から徐々に主要人物への出せない手紙となり、
最後はアルバートさんとの往復書簡という形で締めくくられている。

とにかく、最初の1ページからあっという間に一気に読んでしまった。
この本は、小学生でも読めるように漢字にふりがなが振ってあるので、それが気になったと言えば気になったが・・・。

あと、やはり一番はこの著者が名木田恵子さん、当時は水木杏子さんという名前で、キャンディ・キャンディの原作者自らの著作だ。

この作品に関しては、後に作画のいがらしゆみこさんと水木さんの間で揉め事があったりして、あまりいいことにはなっていない。
だからこそ、この本は非常に貴重な本なのだ。

以下、感想を下に書いておくので、ネタバレしたくない方はスルーしてくださいませ^^





いやー。
面白かった!!
と一言で終わってしまうわけだが、最初は、キャンディの手紙だけ読めばいいやと思っていたんだけど、ついつい小説の方も読んでみると・・・。
いかに自分の記憶が曖昧だったのかということがよく分かる。

結構、覚えているようで覚えていないものなんだね(^_^;)
こんなシーンあったかいな?
みたいな場面もあったりして、まあそれはそのうち思い出せるんだけど・・・。
この小説の楽しいところは、キャンディに徐々に惹かれていくテリィ側の気持ちも、すごく丁寧に書かれているという点。
どうしても、マンガではキャンディ視点で書かれているということと、
当時は幼くて、この時の登場人物の想いまでが読み取れていなかったんだなあということがすごくよく分かってしまった。

それと、キャンディが登場人物それぞれに出した手紙もまた、面白い。
中には表現がちょっと恥ずかしいというか痛いというか
サザエさんを思わせるようなキャンディがそこにいるわけだが、
まあそれはご愛嬌というべきか。

テリィとの別れのシーンとか有名な場面以外で、私がすごく印象に残っていると言うか、心残りだったのは
アニーとアーチーの2人。

アーチーもステアもキャンディのことがずっと好きで、ステアはそのうちパティという恋人と出会うが、アーチーは何となくアニーの気弱さに押し切られたというか、無言の圧力に逆らえなかったというか、そういうものを感じてものすごく気になっていたのだ。

いくらアニーがアーチーのことを好きでも、アーチーはキャンディにベタ惚れなんである。
私だったら、同情で付き合ってもらうなんて死んでもヤだ!と思うが、アニーはどうやらそれでもいいようなのである。

そんなこんなで、見事恋人同士となった2人が、婚約したというところも手紙には書かれている。
これを読んだ時、私はアーチーのあの辛そうな顔が浮かんでしまった。
いいのか?アーチー。
というか、そもそもキャンディはアーチーのことを眼中にないんだろうし(をい)アンソニーに続き、テリィ、挙句の果てはアルバートさん・・と実質的にアーチーは失恋しっぱなしなのである。
それよりも、身近にいて自分のことをずうっと思ってくれている女の子を選んだほうがいい。
そう思うアーチーの心理もわからないわけではないが・・・。
なんか、まだアーチーの目は密かにキャンディを追っているようでね。
何となく切ないわけなのだ。

んで、もう1つ。
私(だけではないよね)の関心は、キャンディとアルバートさんの関係にある。
この往復書簡は、ラストシーンのその後の2人の手紙のやり取りで、何とも微笑ましい。
まあ、私の期待する展開にはもう少し時間がかかりそうでもあるけど・・・。

ただ、1つだけ萌えポイントがあったので紹介。

アルバートさんが、アードレー家の仕事をこなす中、やっぱり旅への思いを書いている。
その中で

『ぼくは、ぼくの家や先祖を、やっぱり愛している。アードレー家の人間として立派に役目を果たせるようになった時、僕はもっと自由になるだろうね。
そうしたら、また旅に出る。プッペを連れて。
そのとき、キャンディもついてくるかい?』

くらっ。
これはこれは、もしかしたら微妙に
プロポーズっぽくないっすか??

と思ったのは私だけか。

しかし、キャンディは無邪気にも

『もちろん、連れて行ってくださいね!(いやだと言っても、わたし、ついて行っちゃうから!)』

と軽くいなし、今自分がどれだけ幸せかを語っている。

ああ、キャンディらしいというか、なんというか。
アルバートさんもかたなしだ。

まあ、そういうところがキャンディの良さなんだろうなあ。
というわけで、久々に萌えを感じてしまったのだった。

個人的に、アルバートさんの手紙を読み上げるならば、ぜひ声優の平川大輔さんにお願いしたいと思うのであった・・・。

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posted by うり at 22:45 | Comment(13) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うわあ、読んで見たい!

そうそう、アーチーとアニーのカップルは私も違和感ありです。もう、アニーがアーチーにベタ惚れなんですよね。結局アーチーも自分を愛してくれる女を突き放せないんた゜よね。まだ若いんだし色んな出会いがあるだろうに何故アニーで妥協しちゃうの?って。婚約したのね。アニーはさぞ至福だろうけどアーチーはそんなに幸せじゃなさそう。
それとスザナとテリーのカップルもなんとかしてほしいものです。スザナにはテリーを自由にしてあげて!とお願いしたいわ。愛してもいないのに責任感だけで一緒になるなんてテリーもかなり苦悩しそうじゃないですか。

子供の頃は気づかなかったけど、キャンディとアルバートさんはなかなかいい関係を築けそうですよね。アルバートさんは心が広くて温かくて遊び心があって、キャンディとはいいパートナーになりそうですよね。結婚するかどうかは別として、生涯におけるいいパートナーにね。

ああ、でも私はテリィが好きだったなー。テリィにも幸せになってほしいよ。スザナから解放してあげたいわーー。
Posted by クレア at 2007年06月29日 09:22
この本ね、価格をよく見たら2,500円ですって!!
ちょっとこの価格はどうかと思いますが、キャンディファンなら読むべきです!!

アーチーとアニーのことはやっぱり気を揉みますよねえ(^_^;)
ステアが幸せそうだった分、なんか気の毒で。

スザナとテリィも、私もモヤモヤがもちろん残ってますが、キャンディが自分の気持ちを一生懸命押し殺してるのが伝わってきて、で、もうこうなったらスザナとテリィにも幸せになってもらうしかないと。

だってね、テリィのお母様、エレノア・ベーカーからテリィのお芝居のチケットがキャンディ宛てに届いているのに、キャンディはそれを送り返してるんだよ〜!
それって、まだ全然テリィへの気持ちにケリがついてないってことだよね。
・・・と思うと、一生懸命ガマンしてるキャンディを応援したくなったのでした。

ちなみに、私もテリィが一番好きですw
Posted by うり at 2007年06月30日 12:00
うまく更新されてないのでテスト
Posted by うり at 2007年06月30日 20:51
めっちゃ読んでみたい!
こんなのあったの?!

私は「キャンディ☆キャンディ」大好きで、
(↑これじゃ、つのだ☆ひろだな・・・笑)
漫画は愛蔵版を持ってます!
(分厚い、上下巻のやつね)

大人になってから読むと、子供の頃には気付かなかったことがいっぱい。かなり深いよね・・・
子供の頃は王子様的な人が好きだったので、絶対アンソニーと思っていたけれど、中学生くらいになるとテリィの不良っぽさにきゅんときて、そして、大人になった今は、ダンゼン!

「ステア」

です(笑)
ステアの死ぬところなどは号泣!

ぜひぜひ、読みたいっす!!
Posted by かおり at 2007年07月03日 16:55
ステアが志願兵になった動機はいまいち曖昧でしたよね。愛国心ってやつですかね?まさか飛行機に乗りたいからじゃないよね。大人になった今、その辺をはっきりさせてほしい!知りたい!と思います。
確か、敵の武器の調子が悪いのを察して、攻撃を控えたんだよね。フェアじゃないからみたいに。その瞬間に別の敵に討たれて散ったんだよね。
子供の頃はステアは男らしく美しく死んだという印象を受けたけど、今思い返すと、キレイに描かれすぎかなという気もします。
Posted by クレア at 2007年07月04日 09:09
かおりさん

ステアは私も好きだな〜。
なんせホラ、メガネ好きだし♪

ずっとテリィが好きだったけど、もしかしたら今読んだらまた違うかもなあ・・・。
ぜひ読んでいただきたい!!

クレアさん

動機は確か、自分がここでこうしている間にも、戦争で死んでいる人がたくさんいる。自分はここで笑ってていいんだろうか?
みたいな、罪悪感が強かったんじゃなかったかなあ・・・。

綺麗に描かれすぎかあ・・・。
クレアさんは鋭いですね。
まあ、少女漫画だからなあ〜。
そういう、ステアの心象風景で読んでみたいですね。
今となっちゃあ無理だけど・・・。
Posted by うり at 2007年07月04日 20:48
 私は真面目系でちょいオタクなステアが好きだったんで、彼の戦死には大意義あり! でした。彼女が可哀想で可哀想で、隠れてウルウルしてました(およよ)。
 ごめんなさいです、私はちょい不良系のテリーは今一で、アルバートさんのオヒゲも今一でした。でも密かに少女探偵気取り?で、「もしかして、アルバートさんとテリーは同一人物なのでは? 或いは二重人格か?」とも推理してたりして・・(真相はどうなんしょ?)
 ステアは絶対、実は生きてました事にして欲しい! と、今でも思ってたりする(きっぱり!)
 だってあんなに善良な人をを殺すなんて、・・そんな残酷な事する原作者には天罰下るぞ〜・・と、化けて出てやろうなと思ったりして? 
Posted by ブーブブ at 2007年07月06日 11:16
まあ、ステアはあそこで戦死しちゃったので、余計に美しい感じがするんでしょうねー(^_^;)
と言っても、戦死=美しいというわけではないので誤解のないよう・・・。
まさかステアが死ぬとは思わなかったけど・・・。
ホント、ステア外伝が読みたい。誰か同人やんないかな。(今更?)
Posted by うり at 2007年07月07日 16:19
はじめまして、なちと申します。
アルバートさん関連のブログ記事を検索していて、ふらっとお邪魔しました。


「そのとき、キャンディもついてくるかい?」

ワタシもクラっと来た一人です(笑)
アルバートさんは自分の本心をストレートに表す人じゃないから、その時点ではこれが精一杯の愛の言葉だったのかもしれませんねー。

キャンディ・ネタの記事があったのでTBさせていただきました。
ではでは。
Posted by なち at 2007年07月12日 11:05
初めまして!
TBありがとうございました♪
お返しさせて頂きました^^

ステキなイラストです!
キャンディ+アルバートさんファンはなちさんサイトにGO!ですよ♪
Posted by うり at 2007年07月13日 17:42
TBありがとうございました!
イラストも見てくださってありがとうございます^^
これからも少しずつ描いていきますんで、ヨロシクお願いします。
Posted by なち at 2007年07月13日 18:17
こちらこそです〜
原画ソックリに描ける方がおられるとは・・・。驚きました!
Posted by うり at 2007年07月14日 16:15
Posted by 封印されてもう十年 at 2011年09月18日 05:07
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