2014年04月29日

アニメ化して!『蜜姫村』

つい先日、これ読むよー的に紹介した本
乾ルカ作 『蜜姫村』



まともに読み始めて2日、
昨日全部読んでしまった。

気づけば午前2時半とか。

いや、マジで面白かったです。

あらすじは
『変種のアリを追って東北の寒村に迷い込んだ、
東京の大学講師で昆虫学者の山上一郎は、
滝埜上村仮巣地区の人々に助けられる。
その出来事から間もなくして一郎と入籍した医師の和子は、
もう一度フィールドワークに行きたいという夫に付き従い、
滝埜上村に行くことにした。
ある夜、決して行ってはならないと言い含められていた
禁足地である社に向かう人影を見た一郎は、
社へ向かったまま姿を消してしまう。
帰らぬ夫を待ちながら、妊娠に気付いた和子は村で生きていく決意を固める』

以下ネタバレです。












物語としては3部構成。
1部はあらすじの通り、序盤部分。
2部はその娘、お優の物語。
3部はお優と駆け落ちをした大蜂、その娘の物語。

ちょっとグロい部分もあるけど、まあ許容範囲かな。

このお話のキモは、
『禁足地』と言われる社の奥。
そこでいったい何が行われているのか・・・?
という部分。

そこには、古くから村人たちの病気を不思議な力で
吸い取ることができる蜜姫、そしてその特別な血筋を
司る黒王、それに使える一族が住んでいた。


ね、なんかアニメっぽいでしょ。

私なんかこの時点で
八犬伝の絵が浮かぶもんね(;^ω^)



私が好きなのは2話の部分。
病から蜜姫の力で命を取り留め、黒王の花嫁と
なることが決まった1話の夫婦の娘・お優の
話だ。

このお優、自分にずっと使えてきた
大蜂に密かな想いを抱いているのだが
その大蜂も同じ思いを抱いている。

しかし、このかなわぬ、だがいっそのこと、
というお互いの強い思いにもう

きゅんきゅんする!


でまあいろいろあって

結局2人は駆け落ちをし、第3話へと突入なのだが
これがまあ、今まで俗世とかけ離れた生活を
していた2話から一気に昔の東映映画のように
俗っぽくなるのが笑える。

そこから更にラストへ突入なのだが、
ここからはもう目が離せない。

気づいたら午前2時を回っていたが
明日はお休みだし寝るのは諦めた(苦笑)

まあ、蜜姫は金襴緞子のカッコしてどうやって
普通の町中に降りてきたんだとか
田舎の港町で刀振り回して戦うってどうよとか
いろいろ突っ込みどころはあるが、そこはそれ、
気にしない気にしない!

ラストもまた面白い。
持って行きようによっては続編もありだと
思うが、これはこれで終わりにしておこう。そうしよう。


通常、私は小説はキャストを思い浮かべながら
読むが今回は上記の通り全編アニメで再生した次第。
背景は「いなりこんこん恋いろは」並に
綺麗な背景希望。




あ、でももし実写化するなら
優子は橋本愛、
大蜂は石田卓也でよろしくお願いします^^


さて、これで読みたい本も終わり。
またブッコフ行って仕入れよーっと。


タグ:蜜姫村

posted by うり at 15:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月24日

果てしなき渇き・深町秋生

もう1冊追加。


果てしなき渇き  深町秋生




このミス大賞を受賞した作品というので選択。


あらすじ 部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。
一方、三年前。級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするように
なったが…。
現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。
そして用意された驚愕の結末とは。

全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、
暗き情念の問題作。



感想   ネタばれあります。








確かに、暗いし、迫力はある。
特にハードボイルドが好きならこれはアリかも。

私的には、主人公の藤島の荒っぽさ、野生っぽさが凄すぎて、思わず笑ってしまいそうになった。


そもそも、藤島が以前起こした事件も凄すぎるし、元妻からの突然の電話での会話の1つ1つが乱暴すぎ。


「仕返しと言いたいのか?見損なうな」
「嘘をつけ。いいかげんに聞き方を変えたらどうだ?加奈子をさらったのかとな」
「少しは、恥というものも知るんだな」



家庭を顧みず、仕事に没頭していた藤島に見切りをつけ、元妻は仕事を始め、そのうち男が
出来た。
それが原因で別れているなら、藤島のこういう話し方も理解できるが、藤島の場合は、その後
この元妻の浮気相手を襲撃し、ボッコボコにしているのだふらふら


状況的にはお互い様なのに、なんでこの人はこんなに偉そうなんだ。
もっと普通に話せんのか。


しかも、

疲れて帰宅したらしたで、安定剤をワインで瓶ごと流し込んで飲むわ、事件に巻き込まれて
怪我をすれば頭から消毒液をかぶり、鎮痛剤を手のひらに盛ってほおばるように飲むわ、
部下に写真を見せるだけでも、いきなりナイフを喉につきつけるなどなど・・・。


なんで普通にできないんだ。



と思ってしまった。



やっぱり、ハードボイルドだから?

男は野性味溢れていなきゃならんのだろうか・・・。



ストーリー自体は、面白い。特に加奈子の真実が明らかになっていくくだりは、夢中になって
読んだ。
ちょっと素人には理解しにくいところが多々あるのだが・・・。
(ここまでイチ女子高生が大物と渡り歩けるものか、とかね。やっぱハードボイルドだから?)


キャストは、藤島の野生っぽさに気を取られて思いつかなかったふらふら
ただ、加奈子は成海璃子の姿がちらついてしまった。

小説ではもう少し細身な感じなんだけど、これはきっと、ドラマ『ドンキホーテ』で
成海璃子の役と加奈子のイメージが被っているからに違いない。ま、いいけどね。





ハードボイルドと言えば、何となくイメージしてしまうのが俳優の原田芳雄さん。
先日、惜しくも亡くなってしまった・・・。


原田芳雄さんと言えば、数々の出演作品があるが、私にとって思い出深いのがドラマ版「リング」。
そう、さんざん映画化され、主人公が男性から女性に変わったり、出るはずのない貞子がTVから
出てくるわやりたい放題に映像化されているものなのだが・・・。

中でも、一番原作に忠実なのがドラマ版『リング』だった。

私もこの小説は大好きだったので、小説を読みながらいつものようにキャストを思い浮かべていた。

浅川和行・・・高橋克典
高山竜司・・・原田芳雄

と思いながら読んでいたら、なんとそのままドラマ化されたという稀有な作品あせあせ(飛び散る汗)


絶対に、必見です。

リング 完全版 [VHS]






タグ:深町秋生

posted by うり at 09:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

「冬の伽藍」 小池真理子 「TENGU」   柴田哲孝

買ったまま放置していた本をようやく読み始めた。

「面白そう」と思って買っていた本なので、一旦読み始めたら止まらない。


てことで、ここで感想を少し。


「冬の伽藍」小池真理子





あらすじ 舞台は軽井沢の別荘地。夫を交通事故で亡くした悠子は、同じく妻と死別した若き医師の下で薬剤師として働き始める。
やがて2人は憎からず思うようになるが、一方で悠子は、医師の実父が露骨な誘いをかけてくるのを
断りきれないでいた。医師の妻の死に実父が関係していることを悠子が知った時、悲劇は訪れる……。 
15年間にわたる大人の男女の愛憎。(AMAZONより)




以下、感想。ネタばれあります。





まず、小池真理子らしいなあと思ったポイントが1つ。
それは、この若き医師が30代の美しい男だということ。

30代で「美しい」と呼べるような男なんて、この人の小説じゃないと出て来ないんじゃなかろうかあせあせ(飛び散る汗)
そしてまた、悠子も地味だが美しい女性。美男美女がああどうしよう私ったら、ああ僕はどうすればいいんだと苦悩にのたうちまわりながら愛し合うのが、小池真理子風^^

と、茶化しながら書いたが、私はけっしてこういう世界は嫌いではない。プラス、軽井沢の静かな
山荘、パーティー、美しくドラマティックな逢瀬、関係。

特にこの小説の面白いところは、全3章、それぞれ味わいが違うところだ。
特に3章は終章のはずなのだが、ラストまでぐいぐい引っ張って決してあきさせない。
最後の最後は、ジェットコースタームービーかと思ったくらいだあせあせ(飛び散る汗)


ラストシーンは褒めている感想を多く見たが、私は逆にがっかり。
なんだか、安っぽい3流ドラマになって終わってしまったみたい。
だからと言ってあそこまで引っ張っておいてどうすりゃいいのか。

というか、あそこまで引っ張る必要はなかった。
悠子をとっとと義彦と会わせ、最後の逢瀬の後に、それぞれにお互いの暮らしに戻っていく・・・
でよかったじゃないかと思う。

あの終わり方では、私が悠子ならもう家には帰らないかもしれないたらーっ(汗)



しかし、読みながらキャストが違和感なく浮かんできたので書いておく。


高森悠子・・・・壇れい
兵藤義彦・・・・谷原章介
兵藤英二郎・・・古谷一行




そしてお次は


「TENGU」柴田哲孝





あらすじ 26年前の捜査資料が、中央通信記者・道平慶一(みちひらけいいち)の目の前にあった。
巨大な手で握り潰された頭骨、食いちぎられた顔面など人間業(わざ)とは思えない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の物証である体毛。
当時はまだなかったDNA解析を行なうと、意外な事実が明らかになる。
犯人は、人類にはあり得ない遺伝子を持っていたのだ……。1974年秋、群馬県の寒村で起こった凄惨な連続殺人事件は、いったい何者の仕業だったのか?
 70年代の世界情勢、さらに2001年9.11米同時多発テロ事件にまで連関する壮大なミステリーが今、ルポルタージュの迫真を超える! (AMAZONより)




以下、感想です。ネタばれあり。





正直、遺伝子だのDNAだの、しまいにはスノーマンだのとUMA系な話が出てくるのは
あまり興味がないのだが・・・。

それでも、このありえない状況に謎が謎を呼び、読者側も道平と一緒に謎を追う形に
引き込まれる。

この話は、ちょっと凄惨なシーンが描かれているので、苦手な人は止めた方がいいかも。
私は耐性があるのでたらーっ(汗)平気だったが・・・。


ただ、女性として、彩恵子の存在が不思議でもあり、また惹かれた。とても興味を持った。

美しく、盲目の彼女。
自分を売ることでしか生きるすべを知らない彼女の人生はどんなものだったのか。

それでも、きっと彼女の晩年は平穏で幸せだっただろうと思う。
これは、主人公の道平では成しえないことだ。

物語自体があまりにも衝撃的だったので、しばしこのストーリーが頭から離れず困った。
でも、読んでよかった、と思える1冊だ。



キャスト

道平慶一・・・・大沢たかお
彩恵子・・・・・菊川玲
(なぜかというと、ドラマ『アスコ-マーチ』で精神病の母親役のイメージがあったため。
この刷り込みがなければ、絶対に小雪なのに・・・)

posted by うり at 15:56 | Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月25日

「伝える力」 池上彰

今話題の、池上さんの本。



この人の解説するニュースは本当に分かりやすく、私も常々、どうすればこんな風に
面白い授業、分かりやすい解説ができるんだろう・・・と思っていた。

そんな中、先輩講師が「これいいよ、仕事に役立つから読んでごらん」と教えてもらった
ので、早速購入。

伝える力

伝える力

価格:840円(税込、送料別)



「本書は「話す」「書く」「聞く」の3つの能力の磨き方を紹介。
これができると自ずと成績・業績に結びつくもの。
長年NHKの『週刊こどもニュース』のお父さん役を務めてきた著者
(現在はフリージャーナリストとして独立)ならではの極意を伝授する。
伝えることの難しさを身をもって経験しているだけに、ビジネスの現場でも
十分応用が効く智恵が盛りだくさんである。

相手を惹きつける、ビジネス文書を書く、文章力をアップさせるなど、
本書の秘訣を習得すれば、仕事が楽しく、やりやすくなること間違いなしだ。」


と、これが概要。
なるほど、読んでみると目の前で池上さんが話している様子が浮かぶくらい分かりやすい(^_^;)

あまりにも読みやすく、あっという間に全部読んでしまった。

感想は、読みやすさから、あまり頭に残りにくい・・・ふらふら
本当に役立てようと思うなら、何度も読み返さないといけないなと思った。
でも、誰かに何かを伝える仕事をしている人は読んでおくといいと思う。


タグ:池上彰

posted by うり at 08:24 | Comment(9) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

黒百合 多島斗志之

久々に読書。


図書館でランダムに借りた数冊の中の1つなのだが、読みだしたらつい止まらなくなって
娘と娘の友達を連れて出かけたプールまで持参して読み切った。

それがこちら▼




この本は、

「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」

父の古い友人である浅木さんに招かれた主人公は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。
夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死―
一九五二年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。


この本から流れる空気というか、雰囲気はとても好きだ。
昭和30年代前後の、少し上流階級に生きる人たちのミステリー。
この雰囲気は、横溝正史の作品や、私が大好きな作品・小池真理子「恋」にも共通の空気を感じる。
(ここまで書いてようやく気付いたが、どうやら私は少し下界から隔たれた生活空間が好きらしい)

少女・香に対する主人公・進、そして友人の一彦の気持ち、戸惑い、微妙なかけひきなど、読んでいて
全く飽きない。
そこに、香の複雑な家庭事情が絡んでくるわけなのだが・・・・。

結論としては、非常に分かりにくいふらふら
というのが、ミステリーに関係する部分が、主人公の進でさえ会ったことのない人物ばかりが絡んでくるため、一体誰のことを言っているのか、誰と誰がどう関係しているのかが分かりにくいのだ。

ページを戻って読みなおせば理解できたかもしれないが・・・ちょっと面倒だったので分からないまま
読んでいくとやっぱり分からなかったバッド(下向き矢印)

ただ、相田真千子のエピソードは結構面白かったし、うまいなあと思ったけど、ここはミステリ部分には
あまり関係なし。


後何冊かあるので、またUPします^^
posted by うり at 08:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

九十九怪談 

私の大好きな本に「怪談新耳袋」という本がある。
これは、作者の木原氏が、いろいろな人から聞いて集めてきたちょっと不思議な話が掲載されている。
1編は1〜3ページほどで、木原氏の主観も憶測も何も加えず、ただ淡々と怪談を紹介している。
そんな本だ。

なので、よくある不思議な話もあれば、本当に不可解な話などバラエティに富んでいる。
しかも構成も面白くて、1冊に99本の怪談を掲載。つまり、あと1編加えれば1人百物語となる仕掛け。
こういった構成も気に入って、既刊計10巻は全て読破しているくらい好きな本なのだ。

そんな木原氏の別の怪談本「九十九怪談」を本屋で見つけ、2巻までつい衝動買いしてしまった。
スタイルはほぼ新耳袋と同じなので、新耳の新刊として出してもよかったのでは・・・?と思うが、そこには何か考えがあるのだろう。

私は怪談が好きだが、中でも説明がつかない不思議な話が特に好きだ。
「何だったんだろう?」
と後で考えてもよくわからない、誰かに言っても信じてもらえそうにないし、そもそもさっきのことは夢だったのかも・・・という話が好きなのだ。

だが、こういった話をTVなどで扱うと、すぐに死んだ○○の呪いだろうか、と言い出すのはいただけない。
例えば、心霊写真というか、不思議な写真が撮れたとする。
そうすると、やけにおどろおどろしい音楽でその写真を紹介したり、挙句の果てには最後にテロップで
「誰か助けて・・・」という風に、誰もそんなことは言っていないのに
勝手に脚色されるのがたまらなく嫌だ。

不思議なものは不思議なもの。
これでいいじゃないか。

そうそう、そんな新耳が映像化されているのも見たが、これはやっぱりダメだ。
勝手に原因みたいなものも付け加えられている。
とっても残念だった↓

そうそう、いろいろ見ていると木原氏、西浦氏、平山氏など怪談界の重鎮(そんなものがあるのか)推薦のマンガ家のうえやま洋介犬のブログがなかなかおもしろかった^^
絵柄はあまり好きではないが・・・。こういうスタイルは好きかも。
http://ameblo.jp/yohsuken/

これが最終巻



こちらが衝動買いの本




タグ:怖い話

posted by うり at 07:56 | Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

工場萌え

工場萌え。

なる言葉があるらしい。


なんでも、工場の建物に魅せられた方々がいるらしく、
ひたすら工場の建物の写真を撮影した写真集も発売されているとか。



「工場萌え」という言葉はインパクトも強いが、それを本当に
そう読んでいいのかは微妙なトコロ・・・。

ラジオで、この本を出版した人へのインタビューが放送されていた。

「工場のどこに美しさを感じますか?」

との問いに

「無機質な、機能的な美しさ」

との答えだった。


私は特に工場萌えな人ではないが、見た目よりも機能を最優先させて
設計された結果、それが見る側を惹きつけているのだろうなあという
ことくらいは、分かる。

廃墟が好きだと言う人もいるらしいが、その感覚と少し似ているのだろうか、と思ったり。

どちらにしても私にはわからない世界だが・・・。


ちなみに、誰にも理解されないだろうなあという自分だけの「萌え」が
あるとするならば、私の場合はズバリ




だ。


幼いころから絵を描くのが大好きで、そんな私のために会社などからたくさんの紙を持って帰り、部屋に積み上げてくれていた祖母。

幼なじみの家の一室にはもう使わないたくさんの廃紙が並んでおり、
その部屋に入るたびに、これだけ紙があったら、数えきれないくらいの絵が描ける・・・・と胸を高鳴らせた。

なので、今でも紙が綺麗に積み上げられているのを見たり、紙の匂いにはたまらず


うっとりぴかぴか(新しい)


と、してしまう・・・。


これはまさに「萌え」なのだろうなあ。





posted by うり at 00:44 | Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月17日

みんないいかげんだな

面白いサイトを発見。

「覚え違いタイトル集」ということで、福井県の図書館がよく覚え違いをされるタイトルや作者名を公開。

これを見ていると、いかに人間って自分に都合よく覚えているものかということが実感できる。

たとえば、

本宿題をしにきた宇宙人 もしくは、 宇宙人が宿題をしにやってきた


              
『宿題をしにきた宇宙船』
ルイス・スロボトキン/作 1978.7 学習研究社

とか
(気持ちは分かるが・・・たらーっ(汗)


本りきゅうにきけ
 


『利休にたずねよ』山本兼一著

とか
(私も言いそうだ)


本佐藤なんとかさんの「整理のしかた」



『佐藤可士和の超整理術』
佐藤可士和/著 2007.9 日本経済新聞出版社

とか
(まあねえ・・・そうなんだけどさ)


本「ちおち」という本



『半落ち』横山秀夫2002.9

これでタイトルを当てた人、スゴイ!


と、素晴らしいあてずっぽう。

そんな優秀な司書さんでもわからない本があるらしい。
それはコレ。


本おくだなんとかさんの「さらしもの」



!不明!どなたか教えて下さい。


だ、そうです。


どなたか、解決してあげてくださいませ。


posted by うり at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

「告白」 湊かなえ

珍しく連投。
書ける時に書いておくのだ。


話題の本を友人に借りて読んだ。

「告白」湊かなえ




「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」

という、衝撃的な宣伝文句が話題となったミステリー。
第29回小説推理新人賞受賞。「本屋大賞2009」受賞作品。


何度も書いたが、私は後味が悪い小説が大好きだ。

この小説も、きっとそんな私の願いをかなえてくれるであろうと思い・・・読んでみた。ドンピシャだった。

あらすじは以下の通り。
全六章構成。
話は、幼い娘を亡くしたある中学校女性教師が退職する前に、ホームルームで生徒たちに話をするところから始まる。
そして章ごとに話し手が変わりながら、次第にこの事件?事故?の真相が明らかになっていく。


感想

読後感、悪い。
もちろん、この悪さが嬉しいわけだが。

女性作家で、この読後感の悪さは桐野夏生を思わせるものがある。
なんというか、表現がねっとりとしていてまとわりつく感じ。

しかも、登場人物はまた皆が皆、陰鬱としている。だれもが心の闇を抱え、爆弾を抱えながら生きている。
実際に、実社会でもそういうことが多いのだろうと思う。もちろん、だからと言って事件を起こしていいわけがないのだが。

この本の面白い部分は、読み進めているうちに自分の怒り、同情の対象人物が次々に変わっていくところだ。
犯人とされるA、Bに怒り、熱血教師にイライラし、母親にむかつく。
それでも、読むことがやめられない。

気がつくと朝から読み始めた小説を夕方には読み終わってしまった。

特に、最後の章の数ページは凄い。
・・・凄いと書くと、未読の方に余計なイメージを植え付けてしまうのであまり書きたくはないのだが・・・。

とにかく、すべて読み終わった後。茫然とするしかなかった。
そして、今頃この女教師はどのように過ごしているのだろう。
犯人は?この事件を知った生徒たちは?
と、非常にリアルに感じることができた小説だった。

この小説、好き嫌いが分かれるとは思う。
ミステリー好きでなければ、あまり勧められないな。


ここで立ち読みできます↓

http://www.futabasha.co.jp/introduction/2008/kokuhaku/


posted by うり at 12:35 | Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月28日

「キャンディ・キャンディ」のその後




以前紹介した、キャンディ・キャンディ小説版を図書館で発見した。
この本は、キャンディがテリィの後を追って学院を去るまでの話が小説で書かれているのだが、キャンディ側だけでなくテリィ側の視点からも書かれている場面もあり、キャンディファンならたまらない構成だ。

それともう1つ、看護婦となったキャンディがポニーの家で暮らしながらこれまでの登場人物一人一人に書いた手紙を披露しているのも面白い。
中には
「誰だったっけ?」
というキャラもいるが、手紙の中に書かれているエピソードで何となく思い出せる部分もある。
そして、それは端役から徐々に主要人物への出せない手紙となり、
最後はアルバートさんとの往復書簡という形で締めくくられている。

とにかく、最初の1ページからあっという間に一気に読んでしまった。
この本は、小学生でも読めるように漢字にふりがなが振ってあるので、それが気になったと言えば気になったが・・・。

あと、やはり一番はこの著者が名木田恵子さん、当時は水木杏子さんという名前で、キャンディ・キャンディの原作者自らの著作だ。

この作品に関しては、後に作画のいがらしゆみこさんと水木さんの間で揉め事があったりして、あまりいいことにはなっていない。
だからこそ、この本は非常に貴重な本なのだ。

以下、感想を下に書いておくので、ネタバレしたくない方はスルーしてくださいませ^^





いやー。
面白かった!!
と一言で終わってしまうわけだが、最初は、キャンディの手紙だけ読めばいいやと思っていたんだけど、ついつい小説の方も読んでみると・・・。
いかに自分の記憶が曖昧だったのかということがよく分かる。

結構、覚えているようで覚えていないものなんだね(^_^;)
こんなシーンあったかいな?
みたいな場面もあったりして、まあそれはそのうち思い出せるんだけど・・・。
この小説の楽しいところは、キャンディに徐々に惹かれていくテリィ側の気持ちも、すごく丁寧に書かれているという点。
どうしても、マンガではキャンディ視点で書かれているということと、
当時は幼くて、この時の登場人物の想いまでが読み取れていなかったんだなあということがすごくよく分かってしまった。

それと、キャンディが登場人物それぞれに出した手紙もまた、面白い。
中には表現がちょっと恥ずかしいというか痛いというか
サザエさんを思わせるようなキャンディがそこにいるわけだが、
まあそれはご愛嬌というべきか。

テリィとの別れのシーンとか有名な場面以外で、私がすごく印象に残っていると言うか、心残りだったのは
アニーとアーチーの2人。

アーチーもステアもキャンディのことがずっと好きで、ステアはそのうちパティという恋人と出会うが、アーチーは何となくアニーの気弱さに押し切られたというか、無言の圧力に逆らえなかったというか、そういうものを感じてものすごく気になっていたのだ。

いくらアニーがアーチーのことを好きでも、アーチーはキャンディにベタ惚れなんである。
私だったら、同情で付き合ってもらうなんて死んでもヤだ!と思うが、アニーはどうやらそれでもいいようなのである。

そんなこんなで、見事恋人同士となった2人が、婚約したというところも手紙には書かれている。
これを読んだ時、私はアーチーのあの辛そうな顔が浮かんでしまった。
いいのか?アーチー。
というか、そもそもキャンディはアーチーのことを眼中にないんだろうし(をい)アンソニーに続き、テリィ、挙句の果てはアルバートさん・・と実質的にアーチーは失恋しっぱなしなのである。
それよりも、身近にいて自分のことをずうっと思ってくれている女の子を選んだほうがいい。
そう思うアーチーの心理もわからないわけではないが・・・。
なんか、まだアーチーの目は密かにキャンディを追っているようでね。
何となく切ないわけなのだ。

んで、もう1つ。
私(だけではないよね)の関心は、キャンディとアルバートさんの関係にある。
この往復書簡は、ラストシーンのその後の2人の手紙のやり取りで、何とも微笑ましい。
まあ、私の期待する展開にはもう少し時間がかかりそうでもあるけど・・・。

ただ、1つだけ萌えポイントがあったので紹介。

アルバートさんが、アードレー家の仕事をこなす中、やっぱり旅への思いを書いている。
その中で

『ぼくは、ぼくの家や先祖を、やっぱり愛している。アードレー家の人間として立派に役目を果たせるようになった時、僕はもっと自由になるだろうね。
そうしたら、また旅に出る。プッペを連れて。
そのとき、キャンディもついてくるかい?』

くらっ。
これはこれは、もしかしたら微妙に
プロポーズっぽくないっすか??

と思ったのは私だけか。

しかし、キャンディは無邪気にも

『もちろん、連れて行ってくださいね!(いやだと言っても、わたし、ついて行っちゃうから!)』

と軽くいなし、今自分がどれだけ幸せかを語っている。

ああ、キャンディらしいというか、なんというか。
アルバートさんもかたなしだ。

まあ、そういうところがキャンディの良さなんだろうなあ。
というわけで、久々に萌えを感じてしまったのだった。

個人的に、アルバートさんの手紙を読み上げるならば、ぜひ声優の平川大輔さんにお願いしたいと思うのであった・・・。
posted by うり at 22:45 | Comment(13) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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