小説 - ぶつくさブログ

2012年09月11日

鬼の目にも涙・・・「ねこタクシー」上下巻

最近買った本はどれもヒットるんるん

立て続けに私を夢中にさせてくれる。
今回は、「無間地獄」があまりにもヘビーだったので、
ちょっと疲れて「ねこタクシー」を読んでみた。



これは、カンニングの竹山が映画に出ていたのを知っていたので、
頭の中のキャスティングは竹山決定わーい(嬉しい顔)

先に感想だけを書くと、

泣いちゃったよあせあせ(飛び散る汗)

上巻はまだ、ほろっとくる感じでまったり読んでたんだけど
下巻に入って止まらなくなって、読みやすさもあって1日で読んでしまった。
で最後。
泣けた。

(ネタばれなし感想)
私は泣かない(年々涙もろくなると言うが実感はない)ので、
そう簡単にツボには入らない。
まあ、動物ものってちょっと警戒するけど、この作品にいたっては
お涙ちょうだいとか、安易な憐れみというのはなくて、
ただ、ねこの御子神(みこがみ)さんを助手席に乗せて
いろいろな人と交流をするうちに、1人1人のドラマとか
運転手の間瀬垣の心の成長、変化などにほろっとくるのだ。
そこには常に温かい空気が流れていてとても心地いい。

まあ、実際にねこタクシーの営業はありえないと思うけどねあせあせ(飛び散る汗)
みんなが猫好きじゃなく、むしろ猫の好感度って犬ほどじゃないなと
いつも思うからなあ。
まあ、大人のファンタジーかな、とも思う。


以下、ネタばれアリ感想↓






いやー、泣けた。

はい、最後の1文にやられました。

御子神さんは高齢だった。
タクシーに乗れなくなって、元気がなくなって・・・。
そんな御子神さんと堂々とタクシーに乗るためだけのために
間瀬垣は資格を取る。

そして、記念すべき再営業の日、久々に乗せたお客さんたちに
たくさん喜んでもらって、ふと立ち寄った御子神さんと間瀬垣が出会った
土管の公園。

そこで、一休み。
御子神さんは用意してもらったお弁当を「ちゃむちゃむ」と食べて
いつものように丸まって眠った。
それを見ながら、間瀬垣もベンチでお昼寝。

でも、その後、御子神さんは二度と目を開けることはなかった。

間瀬垣はどうしただろう。
しばらくは茫然として・・・でもそのままにしておけないから、
大事そうに御子神さんを抱えて、タクシーの助手席に乗せたんだろう。
そして、もう目を覚まさない御子神さんといろんな話をしながら、
ゆっくりとタクシーを走らせて自宅まで帰ったんだろう。

奥さんの真亜子、娘の瑠璃ちゃんはどうしただろう。
お客さんたちは。
きっとみんな、御子神さんに自分の何かを重ねてて、
それを黙って受け止める御子神さんに救われていたんだろう。

これがもし、数年後、というのなら私もそんなに涙しない。
高齢だし、仕方がないなと思うから。
だけど、営業を再開して、お客さんに喜んでもらって、
ずうっと元気がなかった御子神さんも元気になって・・・
というくだりだったからなあ。

正直、猫を飼っている身からすれば、猫を車に長時間乗せたり
トランクに入れたりなんてちょっとありえない。
猫はこっちが思うより意外と繊細で、環境の変化が苦手なのだ。

たかだか往復40分の道のりを車で走っただけでも、その後の
睡眠時間と爆睡ぶりったらないふらふら

そういうのを見ているから、御子神さん、大丈夫かなあと
気になりながら読んでいた。
この本の中では、御子神さんがタクシーに乗ってることで
生き生きとしている、という設定だけどね。

その後の2ページもよかった。

英語教師として挫折して、タクシー運転手をしていた間瀬垣は、そのままタクシーには
乗らず、諦めていた英語教師への復活を果たす、というもの。

感想でよく、作者はタクシー運転手と英語教師では、英語教師を上に見ているんじゃないか
というのを読んだが、私は違うと思う。
英語教師だからではなく、ここでのポイントは間瀬垣の復活なのだ。

何事も諦めて、成績も最下位だった間瀬垣が御子神さんとの出会いで、
今まで気づかなかったことに気づき(逆にそれ、気づかなかったんか、ということもあるが)
大事なもの(御子神さん)を守るために、今まで逃げていたことに
立ち向かい始める。

そのもっとも大きなものが、諦めていた元職業への復活ではないかと。

DVDも見たいけど・・・・映像でラストシーンを見るのはつらいなあ・・・。
と思いながらたらーっ(汗)


posted by うり at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月10日

小説を公開しています

インテルの企画で面白いものを発見。

「作家になろう」

という企画で、誰でも、原稿さえあればかなり本格的な装丁で
本をWEB上で公開することができるものだ。

私は以前は小説を書いていたが、悲しいかなもう話の泉は枯渇してしまい、な〜んも出てこない。
だが、以前書いた小説はそのまま残っているので、今でもまあ読めそうかな?と思うものをここにUPしてみた。

短編なのでサクッと読めると思うので、よかったらどうぞ。

ちなみにジャンルは小説(青春)で、
作者名は「ゆり」作品名は「Travering Boy」。

これは20年近く前に書いたもので、タイトルから出来たお話。
当時好きだった桐島かれんの曲「Travering Girl」から、
タイトルを考えてそこから浮かんだものだ。

なんでもないお話だけど、まあどうぞ^^

感想は・・・もらえれば嬉しいッス。

http://www.intel.co.jp/jp/tomorrow/index.htm#/book/bookshelf

ところで・・・今の私にオファーが来ているのは、なんと

官能小説(^_^;)

携帯からダウンロードするのには、本屋で手に取りにくいこんな本が売れているらしいんだな。
ちょっと挑戦してみようと思っているんだけど、担当の方とは
顔見知りなのでやり取りが結構しにくい。つーか照れる。

顔を合わせずにメールだけのやり取りだからまだマシか・・・。
posted by うり at 12:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

Another Christmas 〜kinki kids〜G albumより

キンキ冬コンから帰ってから、彼らがH album以外で歌った歌が聴きたくて、
とうとうG albumに手を出してしまった。
で、それを今度は飽きもせず聴いているんだけど、この中でとっても気に入った
曲があって、それを聴いているうちに私なりに小説にしてみたくなった。
もっとも、この歌詞自体ストーリー仕立てなので、小説にしたところでそれほど
変化はないのだけど、私なりにこの歌詞を楽しみたくなった、というところかな。
曲を聴いたことのない人にも、この曲の感じが伝えられたらなという思いで
書いてみた。
ちなみに、歌詞はHアルでも絶賛した久保田洋司。・・・さすがだ〜・・・。

ま、これは全くの。自己満足ってことで。

「Another Christmas」


街はクリスマスムード一色。
大きなクリスマスツリーがあちらこちらに飾られ、美しい灯りを点している。
僕はそんなまばゆい景色の中、ベンチ代わりの小さなレンガの塀に腰掛けて、
クリスマスツリーの灯りをぼうっと見ていた。

君と初めて出会ったのは、今年の1月のこと。
同僚に誘われた何気ないパーティーで、君に出会ったんだ。

屈託なく笑う君が可愛くて、思い切って話しかけたんだっけ。
それから2人でいろんな話をしていくうち、僕にとってはとても大切な人に
なってしまっていたんだ。

やっとの思いで気持ちを打ち明けたのは、奇しくも2月14日のバレンタイン・デー。
君は「私から言うはずだったのに」と笑ったよね。
それから、僕達は始まったんだ。

徐々に暖かくなっていく日差しとともに、少しずつ雪が解けていくように、
僕らはお互いをとても大切に思った。
だから僕は、今年の春を思うと同時に君のぬくもりも思い出すんだ。

やがて穏やかな春は過ぎ、暑い夏がやってきた。
夏の暑さが当たり前のように、2人でいることがごく自然になった、そんな日々だった。

徐々に距離を感じ始めたのは、いつ頃のことだったんだろう?
ふとした瞬間に感じる寂しさ、お互いの気持ちのズレ。
あの日。
9月の空の飛行機雲がやけに遠く感じたことを、今でもよく覚えているけれど。


目の前のクリスマスツリーは、相変わらず鮮やかな光を放ち、
1人佇む僕を照らしている。
楽しいことだけを考えるはずだったんだけどな。
僕はポケットに手を入れたまま、12月の空を見上げた。

いつからか、2人でいることが辛くなってしまったのは秋も深まった頃だった。
どちらからともなく、言ったサヨナラ。
それはまるで、お互いを守るような・・・そんなサヨナラだった。


出会ったのは、1月。
君に恋した2月。
そして、忘れられない暖かな日々。

駆け抜けるように夏が過ぎ、
寂しさを感じた秋の始まり。
そして、

11月のさようなら。


恋人達にとっては短い11ケ月だったけれど、
僕らにとってはこの上なく長く、そして大切な日々だったね。
不意に、ホワイトクリスマスが流れ始める。
君も今、どこかでクリスマスソングを聴いているのかな。

サヨナラを決めた時、これでいいと心から思ったはずなのに。
どうして今もまだ、こんな風に君を思い出してしまうんだろう?


「メリー・クリスマス」

この広い空の下のどこかにいる君に。
僕らが一度も告げられなかった言葉を送ろう。


「メリー・クリスマス」

いつか君を思い出さなくなる夜が来る、その時まで。

posted by うり at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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